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2007年12月 4日 (火)

誤解の多いストロボ選び

D2000s

「このストロボでは光量不足でしょうか?」
「ガイドナンバーが大きいから、明るく撮れますよね?」
といった質問をよくお客様から受けます。

こういった質問をされるお客様の多くは、「ストロボとは、写真を明るく写す道具」と思われているようです。間違いではないですが、ストロボ光で画面全体をカバーできるのはマクロ撮影だけで、それも被写体のバックに何か(例えば岩や海底、宿主など)が写り込んでいる場合です。つまり、ごく限られた状況だけと言えます。

ストロボはあくまでも補助的な道具で、写真を撮るうえで絶対的な明るさに影響するのは自然光(太陽光)なのです。ストロボが活躍するのは、自然光が遮られて影になっている場所や逆光時での撮影です。人工の光によって影を消したり、軽減するために使用するのです。また、ナイトダイビングや夕方の撮影時には当然ながら必需品ですね。

もうひとつ、ストロボには水中撮影にとって重要な被写体本来の色を再現するという役割があります。
ダイビングを始めるときに皆さんも習ったことと思いますが、水には光を吸収する性質があります。太陽の光が海に入ると、波長の長い赤やオレンジなどの光から順に消失してしまい、最後まで残るのは波長の短い青や紫などです。そのため、ちょっと深い水深で自然光撮影をすると、赤やオレンジのものは黒っぽく写り、全体にブルーのフィルターをかけたような写真になってしまいます。

そこでストロボの登場となるのです。
しかし、ストロボの照射光が届くのはせいぜい1メートル程度。その先は自然光に頼るしかありません。ですから、極端にガイドナンバーの大きい(明るい)ストロボは必要ないし、特に伊豆半島での撮影の場合は、ストロボ光を抑える機能のほうがむしろ必要なのです(※その理由はまたの機会に)。もっとも、強い光が必要な場合もありますが、それも限られた状況だけです。

では、どんなストロボがいいストロボなのか?

まず小型であること。そして照射角度が広く自動調光が正確に機能するストロボだと思います。特にデジタルカメラ全盛の時代となり、より正確な自動調光機能が必要不可欠になっています。
ときには「デジタルカメラなんだから、その場で画像を確認できる。いくらでも撮り直せるんだから、自動調光機能なんか必要ない」と言われる方もいらっしゃいます。ですが、私はその意見には反対です。

一瞬を切り取り、少ないチャンスをモノにできた瞬間、そのときこそがいい写真の誕生と私は思っています。
ワンチャンスはワンチャンス、撮り直しはきかないことが多い(これはフィルムもデジタルも同じことですが)、だからこそストロボ選びにおいて特に重要なことは自動調光機能と考えます。

そこで、私のお勧めはINONのD2000Sです。
価格、小型軽量、精度の高い自動調光機能、広い照射角度……いい条件をすべてを兼ね備えたストロボだと思います。
特筆すべきは照射角度です。T字形の発光体で照射するため、ストロボをどの方向から発光させてもほぼ同じ角度で照射できるのです。この機能は、特にワイド撮影には絶対重宝すること請け合いです。

いま、ストロボを何にしようかとお悩みのお客様に絶対お勧めの製品です。

●text by 千々松政昭

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