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2008年6月

2008年6月30日 (月)

本当はこわい「水やけ」。

Photo          「水やけ」が生じてしまったポート面。こうなると厄介。

「あ、まただ……」
オーバーホールでお預かりしたハウジングをチェックしていると、人の機材ながらガックリすることがときどきあります。特に、ふだんの手入れをきちんと行なっていれば避けられたはずのトラブルを見つけたときなどは残念でしょうがありません。

例えば、「水やけ」が生じてしまったポート。
水やけとは、水滴のあとが白っぽく残っていたり、うっすら曇ったように見える状態で、蒸発の過程で水の中に含まれるミネラル分等がポート面に残ってしまうことが原因で起こります。お風呂場の鏡が、長い年月のうちに曇りガラスのような状態になってしまっているのを目にしたことのある方も多いと思いますが、これも同じ現象です。キュキュッと指でぬぐっても、ガラスクリーナーで洗っても取れません。

同様に、ハウジングのポートも、一度水やけを起こすと二度と元には戻りません
ポートのガラスを交換するしかない厄介な現象なんです。アクリル製の場合、水やけ現象は起きないのですが、ガラスポートの場合は放っておけば必ず起こるものと思ってください。

防止する方法はただ一つ、自然乾燥させないこと。

海から上がっときや水洗いしたあとは、必ず柔らかな布でポート面の水分を拭き取ってください。これだけで水やけは防げます。
たまに「丁寧に塩抜きをしているから」と仰る方がいますが、水やけは真水でも起こります。だからお風呂場のガラスが水やけするんです。

エグジットしたら、自分の顔より先にまずポートを拭きましょうね。

●text by 千々松政昭

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2008年6月21日 (土)

Oリングの2つのタイプ。

Oring
いろいろなOリング。ハウジングや水中カメラの至るところで使われ、浸水を防ぐ縁の下の力持ち。

水中撮影機材で欠かせないパーツの一つ、Oリング
カメラやハウジング内部への浸水を防ぐために、なくてはならない存在です。でも、ただのゴム製の輪っかに見えるせいか、軽んじられやすい。取り扱いや構造をよく知らないユーザーが多いのも事実です。
今回はそのOリングについてお話します。

同じように見えるOリングですが、素材によって2種類に大別されます。
天然ゴム系のものと、化学合成されたゴムで製造されたもの。同じゴムですが、若干の違いがあります。
まず、天然ゴム系のOリング。一般に黒い色をしています(一部例外もあります)。価格が安く、取り扱いやすいという長所がある一方、1~2年程度の使用で表面がひび割れてくるという短所があります。そうなったら、交換の目安。
通常のメンテナンスは表面にシリコングリスを塗り、ゴミなどが付着しないように気を付ける程度。大量のグリス塗布は、むしろOリングの防水効果を阻害する恐れがあります。要注意。

一方、化学合成素材のOリング
外観の特徴はカラフルな色。青や黄、白など多彩です。カメラやハウジングは黒やグレーのものが多いので、カラフルなOリングはよく目立ちセッティング時の細かいチェックのとき便利です。
また耐久性が高く、適切なメンテナンスを施していれば長期間の使用が可能。ほとんどの製品はオイルブリードタイプになっていて、Oリング自身にシリコングリスが染み込むためです。ただし、必ず専用のグリスを使用しなければなりません。一度でも別のグリスを塗ってしまうと、化学変化でOリングが変質したり伸びてしまったりなど、いろいろトラブルが生じます。最悪、水没を引き起こしかねません。
また、天然ゴム製に比べてやわらかいため、いったんグリスが切れると回転式のキャップなどの箇所に使われているものは、開閉時によれたりはみ出してしまい、これまた水没の原因になります。

お使いの水中撮影機材に使われているOリングは、天然ゴム系なのか化学合成ゴム系なのか。きちんと把握しておくことが大切です。そして、どちらも適切な知識と適切なメンテナンスがあれば、水没はほぼ防げます。

また、ユーザー自身では交換ができない場所にも多くのOリングが使用されています。こればかりは専門家にまかせるしかありません。ダイビングの重器材同様、水中撮影機材も定期的にオーバーホールにお出しください。

●text by 千々松政昭

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2008年6月13日 (金)

Bism 水中カメラマングローブ!

Photo
最近の千々松のお気に入り、《Bism》の「水中カメラマングローブ」。
名前の通り、まさに水中撮影する人には打ってつけ。※クリックで拡大。

長年、私はグローブを着用していませんでした。
指や手の保護には必要なアイテムなのですが、細かい手作業をするときには煩わしいので。例えばシャッターを切るとき、グローブ越しではどうしても半押しの感覚が鈍ります。一瞬のチャンスを逃すかもしれません。

でも、ある日突然、ガヤやサンゴに触れると体が異常に反応するようになってしまいました。こうなると、やむを得ずグローブを着用するように。

でも、なかなか使い勝手のいいグローブがありません。
いろいろ探して、ついに 《Bism》 の水中カメラマングローブを見つけました。このグローブの画期的な点は、左右の手で役割が異なることに合わせ、素材や構造が変えてあるところにあります。

まず、右手のグローブ。親指と人差し指の先端が切ってあり指先が露出するようになっているので、シャッター半押しなど微妙な感覚を必要とする作業にもまったく問題がありません。手の甲は左と同様に1.5ミリのネオプレーンで保温性がよく、手のひら部分は使い心地や感触をよくするためにやわらかい素材でてきています。

そして左手のグローブ。多くの方が指摘するのは高い耐久性
一般のグローブの場合、使っているうちに指先に穴が開きやすいものです、特に左手が。右利きの人が多いので、右手はカメラを持つなど何かと仕事をしていますから、どうしても岩などを掴んだりする荒っぽい作業は左手の分担。そうすると、左の指先ばかり穴が開いてしまうのです。それを避けるため、指先は手のひら部分と同じグリップストップ生地に加えてロールガード縫製が施され、滑りにくいうえ頑丈な仕上がりとなっています

まさに、カメラマンの理想を追求したクローブといえるでしょう。
《テール》では常時在庫しておりますので、興味のある方はご利用ください。詳細はコチラ(の一番下)

●text by 千々松政昭

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2008年6月 6日 (金)

最新&経済的なレギュ&ダイコン。

Photo_3
《テール》では現在、数量限定セールを実施中です。
今週の機材インプレッションは、そこからお勧め商品2点をピックアップして紹介します。

まず一つめは、レギュレーター。《SCUBAPRO》のMK11T/S555です。
特筆すべきはファーストステージ。チタン合金製で、とても軽い。チタンは「錆びない、強い、軽い」と三拍子そろった、レギュレーターの素材としては理想的なものです。
最近の燃料高騰のおり、航空会社は飛行機預け荷物の重量オーバーを非常に厳しくしています。海外に多く出かけられる方にとっては、エクセスチャージがこわいところ。そんな状況にはベストなレギュレーターです。

また、古いレギュレーターをせっせとメンテナンスしてお使いの方、器材を大事にして長く使用することは美徳ではありますが、ちょっと考えてみてください。
保障システムのないレギュレーターは、オーバーホールのたびに一万円以上のパーツ代がかかります。単純計算しすると、5年間で5万円以上の出費となるのです。でも、SPROは毎年オーバーホールをしていれば交換パーツは無料です。セール価格を利用すれば、絶対お得なのはおわかりいただけると思います。

この機会に、レギュレーターの買い替えをお考えになってはいかがでしょう?

Geo_2そして、ダイビングコンピュータ。《OCEANIC》のGEOです。
このコンピュータの特徴は、とにかく経済的なこと。なんと、自分で電池交換が可能なのです。
御存知のように、通常ダイブコンピュータの電池交換はメーカーに出し、一回5000~8000円程度かかります。それが実費(電池代)だけでOK。ボタン電池なら300~500円程度で購入可能ですから、すぐに元がとれます。

それと、最近よく聞かれる質問で、「大きい液晶画面のダイビングコンピューターないの?」というもの。
「老眼だから?」とは口が裂けても聞けません、これは切実なお悩み。そんな悩めるシニアダイバーにも朗報、リストタイプのダイブコンピュータの中では、GEOの液晶画面は最大級の大きさ。水中でもよく見えるので安心です。

このチャンスに、最新&経済的な器材に交換してはいかがですか?
何しろ「数量限定」につき、お早めに。詳しくはコチラ

●text by 千々松政昭

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2008年6月 2日 (月)

ネクサスD300発売開始。

Nexusd300 Nikon D300のほとんどの機能を水中で自在に発揮させるNexus D300。

《アンティス》からネクサスD300が発売開始となりました。
さすがは《アンティス》のネクサスシリーズ、期待どおりというか予想どおりというべきか、完成度が高く、素晴らしい仕上がりとなっています(詳細はコチラ)。例えば、頻繁に操作が必要となる絞りやシャッタースピードのノブがグリップ周辺に配置してある点。お陰でファインダーから目を離さず操作ができます。
ファインダーは、ネクサスオリジナルはもちろんのこと、《INON》のビューファインダーも取り付けられます。

この最新ハウジングでシーズンインされてはいかがですか。

現在、在庫はございません。予約のお客様から順次お渡ししております。今の状況ですと2カ月待ちの状態となりますから、予定のあるお客様はお早めにご予約することをお勧めいたします。

●text by 千々松政昭

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