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2008年6月21日 (土)

Oリングの2つのタイプ。

Oring
いろいろなOリング。ハウジングや水中カメラの至るところで使われ、浸水を防ぐ縁の下の力持ち。

水中撮影機材で欠かせないパーツの一つ、Oリング
カメラやハウジング内部への浸水を防ぐために、なくてはならない存在です。でも、ただのゴム製の輪っかに見えるせいか、軽んじられやすい。取り扱いや構造をよく知らないユーザーが多いのも事実です。
今回はそのOリングについてお話します。

同じように見えるOリングですが、素材によって2種類に大別されます。
天然ゴム系のものと、化学合成されたゴムで製造されたもの。同じゴムですが、若干の違いがあります。
まず、天然ゴム系のOリング。一般に黒い色をしています(一部例外もあります)。価格が安く、取り扱いやすいという長所がある一方、1~2年程度の使用で表面がひび割れてくるという短所があります。そうなったら、交換の目安。
通常のメンテナンスは表面にシリコングリスを塗り、ゴミなどが付着しないように気を付ける程度。大量のグリス塗布は、むしろOリングの防水効果を阻害する恐れがあります。要注意。

一方、化学合成素材のOリング
外観の特徴はカラフルな色。青や黄、白など多彩です。カメラやハウジングは黒やグレーのものが多いので、カラフルなOリングはよく目立ちセッティング時の細かいチェックのとき便利です。
また耐久性が高く、適切なメンテナンスを施していれば長期間の使用が可能。ほとんどの製品はオイルブリードタイプになっていて、Oリング自身にシリコングリスが染み込むためです。ただし、必ず専用のグリスを使用しなければなりません。一度でも別のグリスを塗ってしまうと、化学変化でOリングが変質したり伸びてしまったりなど、いろいろトラブルが生じます。最悪、水没を引き起こしかねません。
また、天然ゴム製に比べてやわらかいため、いったんグリスが切れると回転式のキャップなどの箇所に使われているものは、開閉時によれたりはみ出してしまい、これまた水没の原因になります。

お使いの水中撮影機材に使われているOリングは、天然ゴム系なのか化学合成ゴム系なのか。きちんと把握しておくことが大切です。そして、どちらも適切な知識と適切なメンテナンスがあれば、水没はほぼ防げます。

また、ユーザー自身では交換ができない場所にも多くのOリングが使用されています。こればかりは専門家にまかせるしかありません。ダイビングの重器材同様、水中撮影機材も定期的にオーバーホールにお出しください。

●text by 千々松政昭

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