カテゴリー「水中撮影機材」の91件の投稿

2009年12月22日 (火)

新兵器登場!~Nautilus 製作工場便り

Photo

アクリルハウジングでお馴染みのテールオリジナルハウジングNautilus、その制作工場に「新兵器」を導入しました。小型の旋盤です。
旋盤とは、金属部品を回転させながら切削する機械。プッシュボタンや操作シャフトなど、主に小さな部品を製作するために使用されます。今回導入した機種は大量生産には向きませんが、小回りがききます。

1個あるいは数個といった単位のパーツ製造は外注での対応が難しく、今までは既存パーツの流用を余儀なくされていました。でも、この「新兵器」があれば、必要に応じて少数のパーツを製作、加工することができます。「どんなカメラにも対応する」がモットーのNautilusハウジングの製作には、今度の「新兵器」は大活躍することでしょう。

これからも皆様から支持される低価格なハウジングを製作を目指し努力して参ります。今後のNautilusにご期待ください。

●text by 千々松政昭

| | コメント (0)

2009年12月18日 (金)

Nautilus RED~業務用カメラハウジング完成。

Photo_4

「大至急お願い!」というタイのお客様からのご依頼で、ここ2週間ほどビデオカメラハウジングを製作しておりました。連日連夜の早出残業、なんとかかんとか納期に間に合うよう完成させました。というわけで、さっそく紹介。

中身はREDカメラという、アメリカ製の業務用カメラです。ハイスピード撮影ができるらしく(ごめんなさい、ビデオカメラには疎くて)、秒間コマ数が非常に多く、スローモーションのような再生が可能という大変高価な機材。
前面が40ミリ、背面30ミリ、側面は25ミリという分厚いアクリルを材料として使い、さらに耐圧性能を向上させるため随所に補強を施しました。カメラと一緒にバッテリーや記憶装置もハウジング内部に入れるのですが、これが大変嵩(かさ)がはり、全体の大きさが超ビッグとなるのは必至。完成はしたものの、こんな巨大ハウジング、とてもじゃないが耐圧試験機には入らない。東伊豆・富戸の海まで行って、実際に潜ってテストしてきましたよ。

いろいろ大変だったけれど、
新たな発見や新しい技術を確立できたりと、有意義で楽しい2週間でした。
でも、疲れた~!
「もう一台作って」と打診がきているけど、お願いだからもう少し納期をください。

●text by 千々松政昭

| | コメント (0)

2009年12月15日 (火)

430EXとINONストロボの組み合わせ~原因と対策

前回のブログで報告いたしましたように、430EXとZ240タイプ4の組み合わせによるストロボセットでは、TTL発光が不安定となり使用できないことが判明しております。この場をお借りして、あらためてお詫び申し上げます。

INONさんからの情報によると、不具合の原因として次のことが考えられるようです。
Canonの純正ストロボは、本発光の前に10回程度のプリ発光があり、機能が向上し高感度の光センサーをもつタイプ4では、そのプリ発光をすべて感知してしまう。そのため、本発光に達する前にストロボ内に蓄えた電気を使い尽くして本発光に至らない、あるいは正確なプリ発光ができずTTLを制御できない。今回のトラブルは、これが原因であることが判明しました。
タイプ4以前の従来の機種では光センサーの感度が低いため、正確ではないにせよTTL制御に近い発光となっていたようです。

原因がわかれば、対策もたてられます。
たとえば、小さく切ったクリアフォトフィルムを光Dケーブルの接続ソケットの内部に入れ、センサーの反応を強制的に落とすことにより、これまで同様のTTL制御が可能となります。ただし、開放値や最大絞り値付近の撮影では精度が落ち、オーバーやアンダーになるなどの現象が生じるため、手動介入が必要となります。また、純正ストロボ1灯の撮影に比べるとやはり精度が劣ります。その点を事前にご了承のうえご、ご使用いただくようお願いいたします。                             ※クリックで拡大。
270ex_2
先日、実際に270EXと240の組み合わせ(写真右)でテストしてきました。多少正確さに欠けるものの、ある程度TTL制御はできているようで良好な結果が得られました。
具体的には、270EXの発光面をゴムで完全にカバーして小さな穴を開け、そこにクリアフォトフィルムを張って270EXを発光するためのトリガーとしました。こうすることで、左右同じストロボが使用できるため余計な気をつかわずにすみ、またバランスもよく見苦しい影が出ません。ただ、上部の出っ張りは気になる存在。もう少し小型化したいところですが、これ以上はかなり難しいでしょう。

このストロボセットについては引き続きテストや試作を重ね、適宜ご報告いたします。

●text by 千々松政昭

| | コメント (0)

2009年12月11日 (金)

430EXとINONストロボの組み合わせについて。

先日、「TTL撮影がうまくいかない」とのお話を、430EXとZ240タイプ4 をご使用のお客様からいただきました。調査した結果、確かに発光が不安定となり、使用できないことが判明いたしました。

私どもの調査不足で同セットを販売してしまったこと、お客様には多大なご迷惑をおかけしてしまっこと、この場をお借りしまして深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。

また、タイプ1、2、3に関しましては、完璧ではなにいせよTTL撮影が可能です。しかし、D2000タイプ4・Z240タイプ4・S2000と430EX・580EX・220EX・270EXとの組み合わせではTTL撮影ができません。

原因は現在調査中です。詳細がわかり次第、ご報告いたします。

●text by 千々松政昭

| | コメント (0)

2009年11月14日 (土)

ガラス製ポートの傷、諦めないで。

Photo_3
傷ついちゃったときは大ショック! でも、ガラス製ポートの傷は研磨することで修復が可能です。

「光学ガラス製のポートに傷をつけてしまった……」
と嘆くお客様は多いでしょう。でも、諦めることはありません。というのも、ガラス製のポートは磨けるからです。このことをご存じのお客様は意外と少ないようです。

テールでは、ガラス製ポートの傷を研磨する修理をお受けしています。傷を完全に消すことはできませんが、写真に写り込まなくすることは可能です(※)。ガラス製ポートの傷でお悩みのお客様がいらっしゃいましたら、ぜひご相談ください。費用は3,000円~10,000円ほどです。

telephone 0120-037276
mailto dive-tail@nifty.com

(※)傷が深い場合や広範囲に渡る場合は、写り込みを完全に消すことができないこともあります。
まずは、ご相談ください。

●text by 千々松政昭

| | コメント (0)

2009年11月10日 (火)

ライカのマクロレンズ、LUMIXに新登場!

45mmf28
パナソニックからLEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S. 新発売!

待望の、といった感じです。
適合カメラは先日発売になったLUMIX GF-1やGH-1/G1など。これまで、これらに適合するマクロレンズがないことが理由でカメラの購入を躊躇されていた方には、特に朗報です。特筆すべきは、このレンズがライカブランドということ。ライカといえば歴史あるレンズメーカー、ドイツ魂でつくられる精緻なレンズは写真を志すものなら一度は手に入れたいレンズのはずです。

また、マイクロフォーサーズシステム規格のため小型・軽量。GF-1やGH-1/G1との組み合わせで、素晴らしい映像が撮れること間違いなし。すでにハウジングを持っている方には、セカンドカメラとして十二分に能力を発揮してくれるでしょう。何しろ高性能のうえ、BCなどにぶら下げておけるサイズなのですから。
メインのハウジングでワイド撮影、GF-1+45mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S.でマクロ撮影、なんて贅沢な機材セットでしょう。レンズ交換のできない水中では、とても心強くもありがたい存在になりそうです。

●text by 千々松政昭

| | コメント (2)

2009年11月 6日 (金)

APS-CタイプのカメラにEF14mmL。

Photo_5
サクラダイ(メス)の群れ。よく見ると、ポツリポツリとオスが混じっている。●撮影/CanonEOS7D  EF14mmL D2000×2灯 マニュアル撮影(f8 1/80) ISO800 西伊豆・田子

水中におけるワイド撮影といえば、フィッシュアイレンズが一般的です。でも、私は最近ほとんどフィッシュアイレンズを使いません。画質の悪さと歪みが気になるからです。

その代わりに、最も出動頻度が高いのはEF14mmLレンズ
このレンズの特徴は歪みが少なく、それでいて超ワイドであること。また、コントラストが強く、輪郭のはっきりした写真に仕上がります。水中の色もとてもきれいに写ります。特にブルーの再現力が素晴らしく、とても深い青が出る。もちろん、陸上でも空の青や水面の青を表現させると右に出るレンズはない、と私は思います。

ただ、このレンズを水中で使用するにはちょっと厄介な問題があります。広角なので当然ドームポートとの組み合わせとなりますが、絞りf8以下で撮ると周辺部分が流れてしまうのです。
そこで、APS-Cタイプのカメラと組み合わせてみました。こうすると問題の周辺部分部分がちょうどカットされ、一番いい画質部分だけを使うことになります。また、伊豆の海に14mmレンズは少々広すぎるので、それくらいがちょうどいい画角となるのです。
また、最近はISO800で撮影してもノイズの問題もなく、快適に撮影できるようになりました。これも私がフィッシュアイから14mmに乗り換えるようになった理由のひとつといえるでしょう。デジタルカメラの進歩はすごいですね。

●photo & text by 千々松政昭

| | コメント (0)

2009年11月 2日 (月)

Nautilus GF1試用レポート2。

Photo_2
画質のよさは、画素数だけじゃ決まらない。レンズの質も大変重要。●撮影/パナソニックLUMIX GF1 7-14mmズーム S2000×2灯 絞り優先オート(f8) 東伊豆・富戸

前回に引き続き、Nautilus GF1の試用レポートです。

このハウジングが内蔵するカメラ、LUMIX GF1の最大の特徴は、前回お話ししたように小型・軽量という点です。が、もちろんそれだけではありません。画質の高さ、素晴らしさにも目を見張るものがあります。今回ご紹介の写真が物語っているように、重要なのはむしろレンズなのです。

昨今、高画質を謳い文句に画素数ばかりが取り沙汰され、肝心のレンズ性能が話題にされることが少ないのですが、一般にコンパクトカメラの場合そのレンズに問題があります。私たちは目的や被写体、状況に合わせて、様々な種類のレンズの中から1本をチョイスして撮影します。でも、コンパクトカメラの場合はレンズ交換ができません。たった1つのレンズであらゆる写真を撮るわけですから、いろいろ不便や支障が生じます。

そこで、少しでも目的に添うよう、コンバージョンレンズを取り付けてマクロやワイドを撮るという手もあります。これは確かに手軽ですが、しょせんはコンバージョンレンズ。それだけで性能が発揮できるよう設計されているレンズの前に、さらに余分なレンズを追加するわけですから、画質は当然落ちます。

しかし、このGF1はサイズこそコンパクトカメラ並みですが、レンズ交換が可能です。この意味は大変大きい。
特に、今回使用しましたLUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH. は素晴らしい。

コントラストが強く、色再現力もよく、とてもシャープに写ります。それでいて、とても小さい。このクラスのレンズとしては、サイズ・重量ともに半分以下です。
また、INONのドームポートとのマッチングも最高で、周辺部分まで流れがなく大変シャープな描写です。ひとつ残念なことは、前回も書きましたがドームポートの大きさです。せっかくカメラ・ハウジングが小さいのに、ドームポートが妙に大きく感じます。

そこで、今後はこのレンズとマッチするポートをテストする予定。
結果は後日、このブログでご報告させていただきます。

●photo & text by 千々松政昭

| | コメント (2)

2009年10月30日 (金)

Nautilus GF1試用レポート1。

Photo
明るい水面をバックにスズメダイの群れを撮ってみた。●撮影/パナソニックGF1 7~14mmズーム S2000×2灯 絞り優先オート(f8) 東伊豆・富戸


Gf1NautilusGF1:幅150mm×高さ140mm×奥行き130mm とコンパクト、重さ1500gと軽量、価格128,000円とリーズナブル。

完成したばかりの水中ハウジング、Nautilus GF1。さっそく富戸の海に連れ出して、テスト撮影をしてきました。

中身のパナソニック LUMIX GF1の特徴は何といってもそのサイズ。世界最小・最軽量とメーカーが謳うだけあり、とにかく小さい。この特長を生かし、「ハウジングも超小型に」と当初は考えました。けれど、そうすると水中重量が重くなりすぎます。
そこで、女性でも片手で持てる大きさを維持しながら、ある程度の浮力を得られる大きさに仕上げました。その結果、水中ではとてもバランスのいい重量に仕上がりました。

さて、今回のNautilus GF1テスト撮影で使用した機材は次のとおり。
・ストロボ: S2000を2灯
・ポート: INONドームポート、オリジナルのコンパクトドームポート
・レンズ: 7~14mmズーム

オリジナルドームポートでは、いい結果が得られませんでした。被写体が1メートルほど離れている場合は問題ないのですが、最短撮影に近づけば近づくほどゴーストが発生。このセットでの使用はできないものと判断しました。
INONドームポートでの使用は問題なく、良好な結果が得られました。ただ、問題は大きさ。せっかくハウジングが小さいのに、ポートが通常の大きさなのでアンバランス。ポートが妙に大きく見えてしまうのです。今後、他社メーカーのコンパクトなドームポートもテストする必要があるかもしれません。

写真の雰囲気はパナソニックG1やGH1ととてもよく似ています。レンズの切れがよく、「コンパクトだけれど高画質」を求めるユーザーにお勧めです。オートフォーカスの性能やシャッタータイムラグも他社メーカーと遜色なく、コンパクトデジカメによくあるストレスは感じないと思います。

そうそう、今回は液晶部分を囲むフードをハウジングに取り付けました。そのおかげで撮影時の液晶画像の確認が大変見やすい。効果絶大でした。

思いつくままに使用感を書いてみましたが、そのほか知りたい結果やニュアンスがあればお気軽にお問い合わせください。もちろん、注文は随時受付中。ご連絡を心よりお待ちしております。

●photo & text by 千々松政昭

| | コメント (2)

2009年10月21日 (水)

CanonEOS7D試用レポート。

Photo_2
高速で泳ぎ回る赤い稲妻(イトヒキベラ)も、オートフォーカスで簡単に撮影できました。●撮影/CanonEOS7D EF100mm D2000×2灯 絞り優先オート(f5.6) EV-1/3 東伊豆・富戸


発売したばかりのCanonEOS7Dを、完成したばかりのオリジナル水中ハウジングNautilusNEO 7Dに組み込み、さっそくテスト撮影をしてきました。使用したレンズは100ミリマクロと50ミリマクロ、そして24ミリの3種類。

オートフォーカスの性能が格段に向上! というのが第一印象。側距点が19点に増えたことと制御機能の向上のお陰でしょう。さらに、目標物に合わせて側距点をいくつかのエリアに分けて選択できるという機能が付属されたため、速い動きや複雑な動きをする被写体の場合でも、従来のように中心だけではなく自分の意図する場所で捉えやすくなりました。今回、フォーカスエリアの選択が容易なように、ハウジングにマルチコントローラーを加えてあります。
また、ファインダーの視野率が100パーセントになったおかげで、被写体がフレームアウトしてしまう確率が大きく減少し、ぎりぎりを狙ったアングルが自信をもって撮れるようになりました。

※クリックで拡大
Photo_3ハウジングはと言いますと、実績あるNEO50Dの改造版のため、大きな問題はありません。電源スイッチが付けられなかったのですが、一定時間が経過すると自動的に電源が落ちるので消費電力にはあまり関係ないでしょう。実際1日300カット撮っても、電池は1目盛り消耗しただけでした。

バランスもよく、水中重量はD2000を2灯付けた100ミリマクロのセットで1キロを切っています
これまで、私自身ハウジングは「より小さくコンパクトに」と思っていました。が、ただコンパクトであるだけでは駄目だと思います。運ぶことに重点を置きダウンサイジングばかり追究して開発すると、使用時の水中重量が重くなりがちです。たとえば、某水中専用カメラは全セットで2キロを超えています。そうなると、両腕を使っても長時間支えるのが困難で、じっくり構えて粘って撮るなんてことできません。1日撮影するとヘトヘト、かなりの重労働です。まあ、敢えてメリットを挙げれば「ウエイトを減らせる」くらいのことでしょうか。
そんなわけで、ハウジングが巨大になりすぎるのは問題かもしれませんが、多少は大きくなっても水中重量を抑えるほうがベターと考えます。水中重量500グラム程度が理想的なハウジングの姿と思います。

それにしても、これだけ早いペースでカメラが進歩していくと、機種選びやハウジングのセレクションなどユーザーは大変です。商品サイクルを考えると、これからは価格設定やハウジングのリリースをいかに早くするか求められでしょう。その点も考慮し、これからも皆様に選ばれるハウジングを開発していきたいと思ってます。

●photo & text by 千々松政昭

(ウツボの写真)
視野率100パーセントになったおかげで、フレームをぎりぎりまで有効に使った構図づくりが可能。写真の仕上がりの雰囲気は、5D MarkⅡとそっくり。●撮影/CanonEOS7D  EF50mm D2000×2灯 絞り優先オート(f5.6) EV-1/3 東伊豆・富戸

| | コメント (2)

より以前の記事一覧